アンコール・ワット
2005/03/22 撮影

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 140年前、突然ジャングルの中から発見された世界文化遺産「アンコール・ワット」。 そして、あまりにも悲惨な地雷が連想されるカンボジア。
 シェムリアップ(SIEM REAP)空港で飛行機を降りると、そこには驚異の体験が待っていた...

英語版 (English)

LastUpdate 2023/03/04
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 空港での信じられない出来事
 ナンバープレートのない車
 物売りの子供たち
 庶民の家
 湖上で暮らす人々
 言葉にならない感動の遺跡群
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 カンボジアへの第一歩はシェムリアップ空港からでした。飛行機を降りて入国審査官(女性)にパスポートと入国カードを提示すると、その入国審査官が記入にミスがあると言って、一ヶ所を訂正しました。すると、訂正したからと2US$払えというのです。
 なぜ払わなければならないのだろうと思いながらも、外国人とのコミュニケーションがなかなか難しいことを考えると面倒なので2US$ぐらいならと払ってしまいました。
 おまけに、5US$渡したら、おつりを2US$しかくれないのです。1US$足りないと言うと嫌な顔をしてくれました。
 同じことが出国時にシェムリアップ空港で空港使用税を払うときにもありました。おつりが5US$足りないのです。5US$足りないと言うとこれまた嫌な顔をしてくれました。
 後でツアーガイドに聞いたところ払う必要がなかったそうです。ガイドブックのトラブル例の中にも、「日本人はトラブルが嫌いなのですぐにお金を払ってしまう。」と書いてありました。
 また、ガイドブックには「多くの人々が間違った日本人像を信じ込んでおり、日本人はあらゆる意味で軽く見られている。」とも書かれていました。

シェムリアップ空港からホテルへ向う




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 カンボジアではナンバープレートのない車を数多く見かけます。
 ナンバープレートのない車は税金を払っていない車だということです。
 最近ではこれらのナンバプレートのない車の取り締まりが厳しくなっているとツアーガイドが言っていましたが、それにしては警察官が多く警備している観光地で見かける違反車(ナンバープレートのない車)の数は相当なものでした。
 車検制度はなく自動車もバイクも動かなくなるまで乗ることができるそうです。
 また、乗車人数にも制限がなく乗れるだけ乗って良いと聞きました。

ナンバープレートがない!




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 カンボジアでは、中学校までは無料で学校教育を受けることができますが義務教育制度はないということです。
 観光地では、学校に行かずに物を売っている小学校低学年ぐらいの子供たちをよく見かけます。弱々しい声で「いちドルー」と物の値段を日本語を使って売りに来ます。「ふたつでごドルー」とも言っています。買ってもらえるまでどこまでもついて来ました。
 下の写真はトンレサップ湖で舟の代わりに、たらいを上手に操って乗っている少女です。あまりに見事で珍しいので写真を撮っていたら、たらいに乗ったまま近づいて来て、「1US$ください。」と請求されました。
 1US$を渡すと、次の観光客を目指して、たらいに乗って湖上を進んで行きました。
 因みに、カンボジアでの物価は日本の9分の1ぐらいだと思われます。つまり、1US$(約105円)は、カンボジアでは日本での900円ぐらいの価値がありそうです。

たらい舟に乗っている少女(トンレサップ湖にて)




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 空港のある町シェムリアップを出ると、そこには写真のような家が道路に沿って立ち並んでいました。木の板を張った家もありました。コンクリートの家はお金持ちの家だそうですがほとんど見かけられませんでした。
 民家の一角に日本の援助による井戸を見つけました。井戸の側には、日本とカンボジアの国旗の描かれた看板が立っていました。(写真)

高床式に造られている

日本の援助による井戸




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 シェムリアップから約11km、自動車で1時間ほど(道が悪いので時間がかかる)のところにトンレサップ湖という大きな湖があります。乾期にはその大きさ(約3000ku)が雨期の大きさ(約9000ku)の3分の一になります。「伸縮する湖」と言われています。
 約300種類の淡水魚が生息し、古来より漁業が盛んで、淡水魚としては世界でも有数の漁獲高を誇っています。そこには湖上で暮らす人々がいました。
 雨期にはトンレサップ湖の底になってしまう道沿いには多くの家が立ち並んでいました。(一番上の写真)
 トンレサップ湖につながる川辺の家には小舟が見えます。これに乗ってトンレサップ湖まで漁に出かけるのでしょう。(真ん中の写真)
 トンレサップ湖にはこのような家が何百軒と浮いています。水上なので涼しくて快適なのだそうです。(一番下の写真)

車窓から見える家並み

トンレサップ湖につながる川辺の家

トンレサップ湖に浮かぶ家々




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 ホテルがたくさんあるシェムリアップの町を拠点として、アンコール・ワット、アンコール・トムなどの遺跡群が車で10〜15分のところに広がっています。
 12世紀ごろの遺跡ということですが、総岩(石)造りのその規模の巨大さと、芸術性・文化性の高さにただただ驚くばかりです。
 今から約140年前にはその存在を知る人すらなく、密林の奥深くに眠り続けていました。この遺跡群を有したクメール王国はインドシナ半島の大部分とマレー半島の一部までを領土とした大帝国で、大農業王国でした。
 世界でも最先端の芸術文化を誇ったアンコールが栄えていた当時のカンボジアと現在のカンボジアとにはものすごいギャップを感じてしまいます。
 アンコール・トムは一辺3kmの城壁で囲まれています。その城壁には5つの門があり、その一つが南大門です。約3mの長さの顔を四面に持っています。(一番上の写真)
 木がヘビのように石にからみつき、まるで石を食べている怪獣のように見えます。(上から2つ目の写真)
 観世音菩薩の顔が3つ並んで見えます。(上から3つ目の写真)
 アンコール・ワットの壁面には数々の美しいデバター(女神像)が浮かび上がっています。(一番下の写真)

南大門(アンコール・トム)

タ・プローム(アンコール・トム周辺)

バイヨン(アンコール・トム)

デバター(アンコール・ワット)


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